是巨人アコースティック - KALEIDOSCOPE( カレイドスコープ)(2017)
ルインズ - VRRESTO(ヴレスト)(1998)
※2018年6月17日開催の「第三回文学フリマ岩手」で配布したペーパーの内容を、一部修正した上で転載します。
吉田達也は、岩手県奥州市出身のミュージシャン。東京・高円寺在住。
ドラマー/ヴォーカリスト/作曲家/即興音楽家/プロデューサー/レコーディング・エンジニア/グラフィック・デザイナー/写真家
日本のアンダーグラウンド・シーンにおいて、“ 最強”との呼び声も高いドラマー。
数多くのバンドを率いており、そのほとんどで作曲を手がける。
また、即興演奏家としても、高い評価を受けている。
毎年、多数の作品を発表しながら、ライブ活動も精力的に行う(年に100回以上)。
国内のみならず、海外ツアーも、ほぼ毎年のように実施。
国際的な知名度も高く、外国人ミュージシャンとも盛んに交流している。
音楽好きとして知られる俳優の髙嶋政宏は、吉田のバンド是巨人のファンを公言。
テレビやラジオで是巨人を紹介したこともある。
なお、生家の家業は、“卵めん”で有名な吉田製麺(奥州市)。
主宰バンド
ルインズ / 高円寺百景 / 是巨人 / メカニック・コマンドー / ザ・ワールド・ヘリテージ / サックス・ルインズ / ルインズ・アローン etc.
副主宰バンド
ルインズ波止場 / ズビズバ / 赤天 / サンキチ / 聖家族 / 大陸男対山脈女 / 大山脈X / デレク・アンド・ザ・ルインズ / ロンルインズ / KNEAD / サンヘドリン / 超即興 / 大文字 / 石窟寺院 / アシッド・マザーズ・テンプルSWR / ソリテス・パラドックス / PYN etc.
主な参加バンド
パイディア / あぶらだこ / YBO2 / Z.O.A / ゼニゲバ / ゲバゲバ / ゲロゲリゲゲゲ / ディセクティング・テーブル / ドラゴン・ブルー /
架空線上の音楽 / ムジカ・トランソニック / メインライナー / アシッド・マザーズ・テンプル&ザ・メルティング・パライソU.F.O. /
アシッド・マザーズ・ゴング / ソフト・マウンテン / サムラ・ママス・マンナ / トーチャー・ガーデン / ペインキラー / PAK / 石割桜 /
菊地雅章 ザ・スラッシュ・トリオ / 藤井郷子カルテット / 藤吉 / 林栄一ユニット / シカラ・ムータ / 戸川純バンド / ヴァンピリア etc.
主な共演者
デヴィッド・クロス(元キング・クリムゾン)/ フランソワ・カーン†(元マグマ)/ ヨシコ・セファー(元マグマ)/ デヴィッド・アレン†(ゴング)/
チャールズ・ヘイワード(元ディス・ヒート)/ エルトン・ディーン†(元ソフト・マシーン) / ヒュー・ホッパー†(元ソフト・マシーン)/
ダモ鈴木(元カン)/ マニ・ノイマイヤー(グルグル)/ リシャール・ピナス(エルドン)/ ラーシュ・ホルメル†(サムラ・ママス・マンナ)/
デレク・ベイリー†/ ジョン・ゾーン / フレッド・フリス / ビル・ラズウェル / デイヴ・ダグラス / デヴィッド・モス / 天鼓 / 菊地成孔 /
山下洋輔 / 菊地雅章†/ 藤井郷子 / 坂田 明 / 梅津和時 / 早川岳晴 / 千野秀一 / 広瀬淳二 / 林 栄一 / 外山 明 / 金澤美也子 / 小埜涼子 / 大高清美
大友良英 / 灰野敬二 / 山本精一 / 内橋和久 / 鬼怒無月 / 勝井祐二 / 沢田穣治 / 清水一登 / 小口健一 / 壷井彰久 / ナスノミツル /
山塚アイ / 巻上公一 / ホッピー神山 / 今堀恒雄 / 名越由起夫 / 古館徹夫 / NULL / 田畑 満 / 河端 一 / 津山 篤 / ロン・アンダーソン /
知久寿焼(たま)/ 近藤房之助 / 久保田安紀 / 南條麻人 / 城戸弘二 / 高橋ヨーカイ / 広池 敦 / エミ・エレノオーラ / 石橋英子 etc.
吉田達也は、岩手県奥州市(旧・江刺市)出身のミュージシャン。1961年(昭和36年) 1月9日生まれ(満57歳)。岩手県立岩谷堂高校卒業後、専門学校入学のために上京。同校卒業後は、広告代理店に勤務しながら、ライブハウスでの演奏を開始する(1982年ごろから)。1985年には、自身のバンド・
ルインズ(RUINS)を結成。以降、活動の中心とする。
自身が主宰するバンドは、ルインズのほか、高円寺百景、是巨人、赤天、ズビズバ、ザ・ワールド・ヘリテージなど多数。そのほかの参加バンドも、パイディア、あぶらだこ、YBO2、ゼニゲバ、ムジカ・トランソニック、シカラ・ムータ、戸川純バンド、菊地雅章スラッシュトリオ、サムラ・ママス・マンナ、ペインキラー、ヴァンピリアなど、枚挙に暇がない。このほか、セッションや、ゲスト参加をした作品の数も膨大である。
その活動は、単なるドラマーだけにとどまらず、ヴォーカリスト、作曲家、インプロヴァイザー(即興音楽家)、プロデューサー、レコーディング・エンジニア、グラフィック・デザイナー、写真家、そしてインディーズ・レコード・レーベル「磨崖仏」のオーナーなど、数多くの顔を持つ。
吉田が、国内外のレーベルから発表したレコードやCDは、100枚を優に越えている。また、1990年以降は、毎年のように海外公演(ツアー)を敢行。ルインズなどのバンド単位で行うもののほか、1997年からは、「JAPANESE NEW MUSIC FESTIVAL」(日本の新音楽)と銘打ったショーケース・ツアーを
行っている。これは、吉田を含めた三名のミュージシャンが、異なる複数のユニット(ソロ・デュオ・トリオ)を掛け持ちして、同じ日に何度も出演するというもの。このツアーは、現在に至るまで、継続して実施されている。
吉田の音楽性に、最も大きな影響を与えたジャンルは、プログレッシヴ・ロック(プログレ)であろう。その中でも、フランスのプログレ・バンド“ マグマ” からの影響が、最も色濃く感じられる(ドラマーがリーダーで、メインの作曲家。歌詞に既存の言語を用いない…など。ちなみに、吉田率いる高円寺百景は、結成当初、マグマのフォロワーと目されていた)。
吉田の音楽性は、メジャーなものとは一線を画しており、耳なじみの良いものとは言いがたい。ただ、その中でも比較的聴きやすいと思われるアルバムを、いくつか紹介したい(下のレビュー。いずれもBandcampで配信。全曲試聴あり)。また、YouTubeの再生リストも作成したので、そちらもお試しいただきたい(飛ばしながらでもかまいません)。ちなみに、基本的には、どれも激しくて、うるさい音楽である。
・是巨人アコースティック - KALEIDOSCOPE( カレイドスコープ)(2017)
試聴(Bandcamp): https://korekyojinn.bandcamp.com/album/kaleidoscope
是巨人は、ギター、ベース、ドラムス(吉田)によるインストルメンタル・トリオ。1995年に、現在とは異なるメンバーで結成されたが、ライブ1回で活動休止。1998年に、ギターに鬼怒無月、ベースに岩手県出身のナスノミツル(布袋寅泰氏のバンドに参加経験あり)を迎えて再始動し、現在まで継続的に活動している。
このアルバムは、アコースティック編成によるリメイク・アルバムとも言えるもの。バンド名も、「是巨人アコースティック」となっている。ゲストとして、ヴァンピリアのヴァイオリニスト・宮本玲を迎えたこともあり、ジャズや、室内楽的な雰囲気が強い。吉田の近作では、最も聴きやすいアルバムだろう。
・ルインズ - VRRESTO(ヴレスト)(1998)
試聴(Bandcamp): https://ruins.bandcamp.com/album/vrresto
ルインズ(RUINS)は、1985年結成。ドラムス&ボーカルの吉田と、ベーシストによる二人だけのバンドである。オリジナルのフル・アルバムは計7枚。ライブ盤や、企画・編集盤などを含めると、計30タイトルほどが発表されている。
この『ヴレスト』は、四代目ベーシストの佐々木恒(ひさし)加入後、初めて発表されたスタジオ・アルバムとなる(通算5枚目)。佐々木がバンドに加わった1996年以降、リハーサルとライブ・ツアーを重ねた上で、満を持して発表されたものだ。
1曲目の「Snare」(スネア)は、ドラムはスネア・ドラムのみ、ベースも1コードのみで演奏。リズムの変化だけで聴かせる異色曲だ。
・ルインズ・アローン - RUINS ALONE (2011)
試聴(Bandcamp): https://skingraftrecords.bandcamp.com/album/ruins-alone
ルインズ・アローンは、ベースやキーボードのサンプリングをバックに、吉田がドラムを叩きまくるというソロ・ユニット。2003年秋、ベーシストが不在となったルインズの代替のような形でスタートしたが、徐々にバッキングが複雑化し、ルインズとは別バンドとの色を濃くする。その完成形がこのアルバムだ。なお、海外盤(米 スキングラフト・レコードから発表)は、ジャケット違い。
・高円寺百景 - ANGHERR SHISSPA(アンゲル・シスパ)(2005)
試聴(Bandcamp): https://koenjihyakkei.bandcamp.com/album/angherr-shisspa
高円寺百景は、吉田と、久保田安紀(筋肉少女帯のアルバムへの参加で名を馳せたヴォーカリスト)が中心となり、1991年に結成。フランスのプログレッシブ・ロックバンド“マグマ”を彷彿とさせる音楽性が特徴だ。ちなみに、“コバイア語”という独自言語を用いるマグマに倣ってか、歌詞には独自に創作した単語を用いている(ルインズも同様。ファンには“磨崖仏語”などと称される。おそらく語感を重視したもので、単語に意味はないようだ)。
このアルバムは、メンバーが揃わなかった時期を乗り越えて発表された、通算4枚目のアルバム。バンド初となる管楽器奏者が加わり、やや聴きやすくなった感もある(このアルバムの翌年に発表されたライブDVD『Live at Doors』もオススメ)。
なお、13年振りとなるニュー・アルバム『ドリンビスカ』(DHORIMVISKHA)が、6月27日に発売予定。また、現在、同アルバムのLP 化を目指したクラウドファンディングも実施中だ(6/22の6時まで)。
※2017年6月11日開催の「第二回文学フリマ岩手」で配布したペーパーの内容を、一部修正した上で転載します。
吉田達也(よしだ・たつや)は、岩手県奥州市(旧江刺市)出身のミュージシャン。1961年(昭和36年)1月9日生まれ。生家の家業は、「卵めん」(らんめん)で有名な「吉田製麺」(奥州市)。現在は、東京・高円寺に在住。
ドラマーのほか、ヴォーカリスト(*1)、作曲家、インプロヴァイザー(即興音楽家)、プロデューサー、レコーディング・エンジニア、グラフィック・デザイナー、写真家、そしてインディーズ・レーベル「磨崖仏」(まがいぶつ)のオーナーなど、数多くの顔を持つ。
吉田が、国内外のレーベルから発表したLPやCDは、100枚を優に越えている(複数のアーティストが参加しているコンピレーションは除く)。また、1990年からは、毎年のように海外公演(ツアー)を行っている。2017年6月現在も、「Japanese New Music Festival」(日本の新音楽)と銘打ったライブ・ツアーで、ヨーロッパを公演中だ(全30公演予定)。これは、吉田を含めた3名が、異なる複数のユニット(ソロ・デュオ・トリオ)で出演するというものである。
ソロのほか、自身が主宰する主なバンドとして、ルインズ、高円寺百景、是巨人、大陸男対山脈女、ズビズバ、赤天、ザ・ワールド・ヘリテージなどがあり、そのほかの参加バンドも、パイディア、あぶらだこ、YBO2、ゼニゲバ、シカラ・ムータ、戸川純バンド、菊地雅章スラッシュトリオ、藤井郷子カルテット、サムラ・ママス・マンナ、Vampilliaなど、枚挙に暇がない。このほか、セッションや、ゲスト参加した作品の数も膨大である。
また、石を愛する写真家でもあり、レコード・ジャケットには、自身が撮影した石仏や、遺跡などの写真を使うことも多い(ジャケット・デザインも自身が手がけている)。レーベル名「磨崖仏」や、バンド名「ルインズ」(Ruins:廃墟)、「石窟寺院」、「ザ・ワールド・ヘリテージ」(The World Heritage:世界遺産)などにも、それは表れている。なお、「Stones of The World ~吉田達也の石写真集」と題したWebサイトも運営しており、写真展を開催したこともある。
音楽性は、参加バンドごとに違いはあるが、大まかな括りでは、「プログレッシヴ・ロック」(プログレ)といえるだろう。即興音楽家としても活躍しているため、前衛的/アバンギャルドなどと評されることもあるが、完全に即興のみで活動しているバンド/プロジェクトは、全体から見ると少数であり、主要なバンドでは、きちんと作曲されている曲を演奏している(なお、是巨人は、『楽譜集』も発売されている)。とはいえ、現在、一般的なメディアを賑わせている音楽(例えば「J-POP」、「洋楽」などと呼ばれるジャンル)とは、大きな隔たりがあることも確かである。
*1 自作の歌詞は、おそらく語感を重視して創作した単語の連なり。例えば、フランスのプログレッシヴ・ロック・バンド“マグマ”は、“コバイア語”という架空の言語を創作して歌詞に用いているが、それに近いものがある(吉田はマグマのファンでもある)。ただし、“言語”と呼べるほどの構築性はないようだ。ファンには、“磨崖仏語”などと呼ばれている。
吉田がロックに目覚めたきっかけは、小学生の時に聴いたビートルズとのこと。また、中学生の時には、イギリスのプログレッシヴ・ロック・バンド「ピンク・フロイド」が、イタリアの古代都市ポンペイで演奏する姿をテレビで見て、プログレッシヴ・ロックに興味を抱いたという。
岩手県立 岩谷堂(いわやどう)高校へ入学後は、吹奏楽部に入部し、パーカッションを担当。ドラムに出会う。
高校卒業後は、都内の専門学校に進学し、同校卒業後には広告代理店などに勤務。この頃(1982年ごろ)から、ライブハウスでの演奏を始めた。
1983年、のちのヴィジュアル系バンドの源流の一つともいわれる「パイディア」(Phaidia)に加入。翌年に発表されたオムニバスLP『R.B.F. 1984』が、吉田のレコード・デビュー作となる。1985年には、アルバム『In the Dark』を発表(その後脱退)。
1985年春、ドラマーが脱退し、解散の危機にあったバンド「あぶらだこ」に、サポート・ドラマーとして加わる。8月に、メジャー・デビュー作となるアルバム「あぶらだこ(木盤)」を発表(その後脱退)。
同年、自身のバンド「ルインズ」(RUINS)を結成。ドラマー・吉田と、ベーシストによる二人だけのバンドである。4人のベーシストが入れ替わりながら、2003年までに10枚以上のアルバムを発表する。
1985年8月には、音楽雑誌『Fool's Mate』の編集長だった北村昌士のバンド「YBO2」に加入(「イボイボ」または「ワイ・ビー・オー・ツー」と読む)。1990年の活動停止まで在籍。スタジオアルバム4枚をはじめとした多数の作品を発表する(なお、2000年の再結成にも、一時参加していた)。
1988年には、自身が主宰するインディーズ・レコード・レーベル「磨崖仏(まがいぶつ)」を設立。初のソロ名義作品となるカセット・テープ『Solo Works』を発表する。吉田が一人で複数の楽器を演奏し、多重録音で制作されたこの作品は、1991年にドイツのレーベルから発表されるソロアルバム『磨崖仏』の原型となった。また、ソロのライブでは複数楽器の同時演奏に挑んでいる。
1990年、アメリカのレコード・レーベル「シミー・ディスク」より、ルインズのアルバム『ストーンヘンジ』を発表(LP、CD、カセットテープ)。ニューヨークでのライブや、ヨーロッパツアーを行った。
この後は、大陸男対山脈女、高円寺百景、ズビズバ、赤天、是巨人など、多数のバンドを立ち上げ、現在に至るまで、毎年のように海外ツアーを敢行している。
1995年春には勤めていた会社を退職し、以降は音楽活動に専念。
(おそらく)1999年から(※)1997年から「Japanese New Music Festival」(日本の新音楽)と銘打ったライブ・ツアーを開始する。3人のメンバーの組み合わせによる、複数のバンド/ユニットが出演する「フェスティバル」の海外公演は、2017年現在まで、継続的に実施されている。
2016年末には、ベーシストが不在となっていたルインズに、三代目ベーシストの増田隆一が復帰。期間限定での再結成が実現している。
※配布したペーパーでは、「Japanese New Music Festival」の開始年を「(おそらく)1999年」としていましたが、「1997年」の間違いでした。お詫びして訂正いたします。
磨崖仏レーベル公式サイトの、「Bands」カテゴリには、主宰するバンドごとに、解説と試聴リンクが記載されています。
ほか、YouTube(ユー・チューブ)、SoundCloud(サウンド・クラウド)、Bandcamp(バンド・キャンプ)にも、公式アカウントがあります(すべて、磨崖仏公式サイトのタブメニューからリンクしています)。その中でも、Bandcamp(バンド・キャンプ)は、アルバムがほぼ丸ごとフル試聴できるので、特にオススメです。
それでは、以下に主要なバンドを、少しだけ挙げてみます。吉田氏の音楽への入り口として参考になさってください。基本的には「うるさい」音楽なので、無理のないものを聴いていただければと思います。
RUINS alone(ルインズ・アローン)
ルインズの曲をソロで演奏するユニットです。サンプラー(打ち込み音源)をバックに、叩きまくり、吼えまくります。
2011年に発表されたアルバムが、磨崖仏レーベルのほか、アメリカのレーベルであるスキングラフト・レコードからも発売されました(スキングラフトのBandcampでも配信中)。
動画を見れば、最初の十数秒で、吉田氏のドラム・プレイや、ボーカル・スタイルの特徴が、よくわかると思います。
是巨人(これきょじん)
現在のメイン・バンドの一つ。ギター、ベース、ドラムスによるインストルメンタル・トリオです(ときおりゲスト・ヴァイオリニストが加わります)。プログレッシブ・ロック/ジャズ・ロックの影響が大きい音楽性で、楽器ごとに異なる拍子で演奏するポリリズムが特徴。吉田氏が歌わないので、「吉田氏の歌は苦手……」という方には、特にオススメします。
どのアルバムもオススメなのですが、最新作はアコースティック編成なので、うるさいのが苦手という方は、こちらから聴いてみるのがよいかもしれません(YouTubeにアップロードされているダイジェストのほか、Bandcampでもアルバムを配信中)。
なお、岩手県盛岡市出身のナスノミツル氏(*2)がベースで参加しており、吉田氏の地元である奥州市や、ナスノ氏の地元である盛岡市で、それぞれ何度かライブを行っています。
*2 布袋寅泰氏のバック・バンドにも参加経験あり。
高円寺百景(こうえんじひゃっけい)
吉田氏が主宰するバンドの中では、ある意味、最もプログレッシヴ・ロックらしい音楽性を持つバンドです。1991年結成ながら、メンバーの入れ替わりが激しく、現在までアルバムは、4枚しか発表されていません(4作目は2005年発表。Bandcampにて配信中)。ただし、ライブDVDは、計4作発表されています。昨年は、5枚目のアルバムを録音予定だったみたいですが、メンバー脱退の影響でしょうか、どうやら滞っているようです。
RUINS(ルインズ)
吉田氏とベーシストの二人だけがメンバーという、吉田氏の代表的なバンドなのですが、2004年から2016年末までは、正式メンバーとなるベーシストが不在だったため、主に「ルインズ・アローン」として、ソロで活動していました。しかし、2016年末から、三代目ベーシストである増田隆一氏が期間限定で復帰して再結成。ライブ活動を行っています。
他のレーベルから発表された最初期の作品は配信されていませんが(*3)、Bandcampでは、1990年発表のセカンド・アルバム『ストーンヘンジ』(第2期)と、1992年発表のサード・アルバム『バーニング・ストーン』(第3期)、そして1998年から2003年にかけて発表された第4期のアルバム計3枚が配信されています。
完成度でいえば、進化の極みにある第4期のアルバムをオススメすべきでしょうし、現在、期間限定で再結成されている第3期の『バーニング・ストーン』もいいアルバムなのですが、初心者向けだと、『ストーンヘンジ』が比較的聴きやすいかもしれません。
*3 1988年までに発表された初期作品を、ほぼすべて詰め合わせた編集盤CD(2枚組)は、2015年に『I, II & III』として発表されています。また、1992年までに発表された作品から選曲されたベスト盤CD『1986-1992』が、2002年に磨崖仏レーベルと、アメリカのスキングラフト・レコードから発売されています(ダウンロードでも配信中)。
赤天(あかてん) / Zubi Zuva(ズビズバ)
どちらのユニットも、コミカルで、とても楽しい音楽。いずれも、「日本の新音楽」ツアーの常連ユニットです(Zubi Zuvaは、吉田氏以外が別メンバーの「Zubi Zuva X」として参加)。思わず笑ってしまうライブは必見!
赤天は、津山篤氏とのデュオ。日用品などを楽器として用いて、それらの物品名を繰り返す歌詞がおもしろい。「ペンタックス~/ニコン~/オリンパス~/キャノン~/ミノルタ~」と連呼する「カメラ」や、大根をおろしながら「大根おろし♪」と歌う、その名も「大根おろし」など、楽しい曲が目白押しです。
ズビズバは、アカペラのボーカル・トリオ。「ズビズバ」や、「マリア・マリア」などという歌詞で、3人がそれぞれ異なる拍子で(※ポリリズム)、歌い、叫び、踊ります(笑)
配布したペーパーです。A4判のコピー紙に両面プリントしました。
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