本書は、吉田達也氏の膨大なディスコグラフィーを、「1990年代前半(1990年~1994年)に参加していたバンド」という基準で切り取ってまとめたものです(ただし、前作に収録していたバンドについては掲載していません。これらについては前作(1980年代編)をご覧ください)。
そのため、たとえば「大山脈X」や、「Zubi Zuva」のように、初作品の発表が1995年以降となるバンド/ユニットも掲載しています(いずれも結成は1994年)。
内容
・参加バンド一覧(計4ページ)
「自身が主導するもの(ソロ、リーダーバンド)」、「正式メンバーとして参加したもの」、「他ミュージシャンとのデュオ」、「他バンド等へのゲスト参加」、「セッションなど」の5つに分類して記載しています。また、「ルインズのコラボレーション」として、ルインズと他ミュージシャンとのコラボレーションもまとめています。
なお、「津吉&城(つ・よし&じょう)」については、結成年が不明(1994年、もしくは1995年)でしたが、参考のため記載しています。
・バンド別ディスコグラフィー(計14ページ)
「大陸男対山脈女」、「ルインズ(第3期)」、「ルインズ波止場」、「高円寺百景」、「ズビズバ」、「ムジカ・トランソニック」の主要6バンドのほか、「その他」として10のバンド/ユニットの解説とディスコグラフィー(吉田参加作のみ)を掲載しています。
なお、「ムジカ・トランソニック」については、ディスコグラフィーが不完全版です(参加コンピレーションは一部のみ掲載)。
・年ごとにまとめた全ディスコグラフィー(1990年から1995年まで・計4ページ)
第二版から掲載。発表された作品を、年ごとにまとめてみました。
・磨崖仏レーベル・初期リリース一覧(1997年まで/1ページ+α)
第三版に掲載。1997年までに磨崖仏レーベルから発表されたCD、レコード、カセットテープ、ビデオテープなどの作品を一覧にしてまとめています。なお、前身レーベルなどから発表された作品も記載しました。
- p20 高円寺百景
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- 4thアルバム「Angherr Shisspa」(アンゲル・シスパ)、2018年5月25日より、Skingraft RecordsのBandcampで配信が始まっています。
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- 5thアルバム「Dhorimviskha」(ドリンビスカ)、CDが2018年6月27日発売です。ディスクユニオンでは特典としてCD-Rが付きます。収録曲「Levhorm」のオルタナティブ・バージョン1曲入りとのこと。このバージョンは、オルガンがピアノに差し替えられているそうです。
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- また、同アルバムのLP化を目指したクラウド・ファンディングが、Kickstarterで実施中。 2018年6月22日 6時まで。主宰は、Skin Graft Recordsです。
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- 2014年のライブ・フェス「ROCK IN OPPOSITION JAPAN FESTIVAL 2014」が、同名でDVD化。上記アルバムと同じく、2018年6月27日発売(6月6日から延期)。高円寺百景は、2曲収録されています(Vissqaguell、Wammilica Iffirom)。藤井友信氏の参加作品としては、唯一のものとなります。また、吉田氏は、空
~ラーシュ・ホルメルズ・グローバル・ホーム・プロジェクトにも参加。なお、ディスクユニオン特典は、マッツ/モルガン・バンドの同公演本編未収録曲収録DVDとのこと。
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- p26 天鼓 / Dragon Blue - Discography
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- Tenko『Dragon Blue』は、レーベルからダウンロード販売されていました(開始日不明)。
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- (以上、2018/06/10記)
- p20 高円寺百景
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- 1stアルバム『Hundred Sights of Koenji』と、2ndアルバム『Viva Koenji!!』、2019年12月12日に、磨崖仏Bandcampで配信開始。1stアルバムは、2014年のリミックス・バージョン。
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- 3rdアルバム『Nivraym』は、2018年に、磨崖仏Bandcampで配信開始。おそらく2009年のリミックス・バージョン。
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- 4thアルバム『Angherr Shisspa』は、2018年にSkingraft RecordsのBandcampで配信開始。
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- 『Angherr Shisspa』は、2019年にもCD / LP / CD+LP+α / Download / Bandcamp でリイシュー。LP以外は、ボーナス・トラック3曲あり(2013年版と同じ曲。DVD『Live at Doors』から)。
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- 5thアルバム『Dhorimviskha』は、2018年に磨崖仏Bandcampでも配信開始。
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- 『Dhorimviskha』は、2018年にSkingraft Recordsでも、CD / LP / CD+LP+α / Download / Bandcamp でリリース。なお、LPは、ボーナス・トラック1曲追加(「Levhorm」の別バージョン。ディスクユニオン特典CDと同じ?)。
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- p21 高円寺百景
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- コンピレーション『The Blueghost Party Flavor』は、2017年ごろにBandcampでも配信が開始されていました。(2020/06/07記)
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- (以上、2020/06/07記)
ほか、お寄せいただいた情報を、順不同で記載します。
- 大陸男対山脈女の初期ライブに参加していたダンサーは、ex-アレルギーの U子(久保優子)氏とのこと。大陸男~の1stアルバムのジャケットの被写体となっている女性も、U子氏だそうです。ちなみに、『Devil from the East』のインナーにも写真が掲載されています。
- 高円寺百景の初期ライブに参加していたギタリストは、和泉氏と増田氏との間に、二人いたとのこと(オカニワ氏のほかに、もう一人(氏名不詳))。
- ドラゴン・ブルーのメンバーは固定ではなかったようで、内橋和久氏(ギター)や、芳垣安洋氏(ドラムス)が参加したライブもあったとのこと(芳垣氏参加時は、吉田氏は欠席だったと思われます)。ほか、千野秀一氏(キーボード)や、山本精一氏(ギター)でゲスト参加したライブもあったようです。参考リンク1 2 3(※12月20日分)
- 「メカニック・コマンドー」はイベント名で、バンド名はあくまで「マグマ・コピーバンド」とのこと。ただ、例えば当時の『マーキー』誌に掲載されたライブレビューでは、「メカニック・コマンドー」がバンド名として記載されていました。
- 「架空線上の音楽」の、CD録音前に制作されたデモテープ(まぼろしの世界からリリース)には、吉田氏不参加とのこと。
- 1992年9月7日に、「DOREY」というユニットでライブを行ったとのこと(クラブチッタ川崎。対バンは不明)。メンバーは、吉田氏のほか、沢田穣治、山本精一、大友良英、大木理沙(!)の各氏。リーダーは沢田氏で、インプロ主体(?)の演奏を行ったらしい(??)
- (以上、2018/03/10 記)
- 「イトケン」こと、伊藤 憲司氏(Harpy、Ixa-Wud etc.)のサイトにある、過去ライブ情報のページに、対バンとしてDOREYの記載があります(1992.9.9@20000V)。メンバーなど、詳細は不明。(2018/05/09記)